第一種衛生管理者試験は、厚生労働大臣指定機関である公益財団法人 安全衛生技術試験協会が実施する試験です。
試験に合格すると、すべての業種の事業場に、衛生管理者として就くことができます。
第一種衛生管理者試験は、毎回定員があり、満員になると第1受験希望日の試験は受験できなくなりますので、受験申請は早めにされるのがよいでしょう。
第一種衛生管理者試験の日程・合格発表・試験会場・試験時間など
第一種衛生管理者試験の情報をまとめました。
令和元年度(2019年度)第一種衛生管理者試験の受験資格、試験科目、問題数、試験方法、試験料などを詳細に紹介しています。
第一種衛生管理者試験の日程
試験は毎月1~5回実施されます。
試験日程は全国7ブロックに分けられている、各地域の安全衛生技術センターにより異なります。
令和元年度(2019年度)第一種衛生管理者試験の日程
- | 北海道 センター | 東北 センター | 関東 センター | 中部 センター | 近畿 センター | 中国四国 センター | 九州 センター |
---|---|---|---|---|---|---|---|
平成31年 4月 | 17 | 4 23 | 4 9 17 23 | 9 17 23 | 4 9 17 23 | 23 | 17 |
令和元年 5月 | 15 | 10 21 | 10 15 21 | 15 21 | 10 15 21 | 21 | 15 |
6月 | 12 | 2 25 | 2 12 25 | 2 12 25 | 2 12 25 | 12 25 | 12 |
7月 | 9 | 9 17 24 | 9 17 24 30 | 9 17 24 | 9 17 24 30 | 9 | 24 |
8月 | 20 | 6 27 | 6 20 27 | 6 20 27 | 6 20 27 | 27 | 20 |
9月 | 29 | 12 25 | 3 12 25 | 3 12 25 | 3 12 25 29 | 12 | 12 25 |
10月 | 16 | 16 24 | 2 16 24 | 2 16 24 | 2 16 24 | 24 | 24 |
11月 | 20 | 1 20 | 1 12 20 | 1 12 20 | 1 12 20 | 1 20 | 1 20 |
12月 | 17 | 3 17 | 3 8 12 17 20 | 3 8 17 | 3 8 12 17 20 | 3 17 | 13 17 |
令和2年 1月 | 23 | 23 | 7 17 23 | 17 23 | 7 17 23 | 17 | 17 |
2月 | 12 | 4 18 | 4 12 18 | 4 12 18 | 4 12 18 | 4 18 | 18 |
3月 | 7 24 | 7 13 18 24 | 2 7 13 18 24 | 2 7 13 18 24 | 2 7 13 18 24 | 7 18 | 2 7 18 |
第一種衛生管理者試験の試験会場
試験会場は全国に7か所ある安全衛生技術センター(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国四国、九州)になります。
各地域の安全衛生技術センターの住所・電話番号・サイトURLはこちらになります。
北海道安全衛生技術センター
〒061-1407
北海道恵庭市黄金北3-13
TEL:0123-34-1171
URL:https://www.hokkai.exam.or.jp/
東北安全衛生技術センター
〒989-2427
宮城県岩沼市里の杜1-1-15
TEL:0223-23-3181
URL:https://www.tohoku.exam.or.jp/
関東安全衛生技術センター
〒290-0011
千葉県市原市能満2089
TEL:0436-75-1141
URL:https://www.kanto.exam.or.jp/
中部安全衛生技術センター
〒477-0032
愛知県東海市加木屋町丑寅海戸51-5
TEL:0562-33-1161
URL:https://www.chubu.exam.or.jp/
近畿安全衛生技術センター
〒675-0007
兵庫県加古川市神野町西之山字迎野
TEL:079-438-8481
URL:https://www.kinki.exam.or.jp/
中国四国安全衛生技術センター
〒721-0955
広島県福山市新涯町2-29-36
TEL:084-954-4661
URL:https://www.chushi.exam.or.jp/
九州安全衛生技術センター
〒839-0809
福岡県久留米市東合川5-9-3
TEL:0942-43-3381
URL:https://www.kyushu.exam.or.jp/
試験方法
マークシート方式の五肢択一問題
試験科目(範囲)・問題数・配点
試験科目 | 範囲 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|---|
労働衛生 | 有害業務に係るもの | 10問 | 80点 |
有害業務に係るもの以外のもの | 7問 | 70点 | |
関係法令 | 有害業務に係るもの | 10問 | 80点 |
有害業務に係るもの以外のもの | 7問 | 70点 | |
労働生理 | - | 10問 | 100点 |
合計 | - | 44問 | 400点 |
試験範囲
労働衛生
- 衛生管理体制
- 作業環境要素
- 職業性疾病
- 作業環境管理
- 作業管理
- 健康管理
- 健康の保持増進対策
- 労働衛生教育
- 労働衛生管理統計
- 救急処置
関係法令
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 作業環境測定法およびじん肺法ならびにこれらに基づく命令中の関係条項
労働生理
- 人体組織および機能
- 環境条件による人体の機能の変化
- 労働による人体の機能の変化
- 疲労およびその予防
- 職業適性
試験時間
13:30~16:30(3時間)
科目免除者は13:30~15:45(2時間15分)
合格基準・合格点(合格ライン)
全44問(400点満点)中、試験科目ごとの得点が40%以上で、かつ総合点が60%以上(240点以上)である場合、合格となります。
試験科目 | 範囲 | 試験科目ごとの得点が40%以上 | 合格点(合格ライン) |
---|---|---|---|
労働衛生 | 有害業務 | 10問(80点)中、4問(32点)以上の正解 | 240点以上 |
有害業務以外 | 7問(70点)中、3問(30点)以上の正解 | ||
関係法令 | 有害業務 | 10問(80点)中、4問(32点)以上の正解 | |
有害業務以外 | 7問(70点)中、3問(30点)以上の正解 | ||
労働生理 | - | 10問(100点)中、4問(40点)以上の正解 |
第一種衛生管理者試験の合格発表(試験結果発表)
合格発表は原則として試験日から7日後に発表します。
合格発表方法は3通りあります。
- 合否のはがき「免許試験合格通知書」または「免許試験結果通知書」を合格発表日に郵送します。お手元に届くのに2~3日かかります。
- 合格者の受験番号をホームページに9:30までに掲載します。
- 合格者の受験番号をセンター掲示板に掲示します。
受験資格・添付書類 ※( )内の数字はコード番号
次のうちいずれか一つに該当すれば、受験できます。
- (1-1) 学校教育法による大学(短期大学を含む。)または高等専門学校【注1】を卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・卒業証明書(原本)または卒業証書(学位記)の写し【注7】
・事業者証明書 - (1-2) 大学評価・学位授与機構により学士の学位を授与された者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・学士の学位授与証明書(原本)または学位記の写し【注7】
・事業者証明書 - (1-3) 省庁大学校【注2】を卒業(修了)した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- (1-4) 専修学校の専門課程(2年以上・1700時間以上)の修了者(大学入学の有資格者に限る。)などで、その後大学等において大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与されるのに必要な所定の単位を修得した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- (1-5) 指定を受けた専修学校の専門課程(4年以上)を一定日以後に修了した者など(学校教育法施行規則第155条第1項該当者)で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・卒業証明書(原本)、卒業証書の写し【注7】または修了証明書(原本) (課程が限定される場合は当該課程を修めたことを特記したもの)
・単位修得証明書等(学位取得に必要な所定単位を修得したことを特記したもの。) (※1-4の場合のみ)
・事業者証明書 - (2) 学校教育法による高等学校または中等教育学校【注3】を卒業した者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・卒業証明書(原本)または卒業証書の写し【注7】
・事業者証明書 - (8) 10年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・事業者証明書 - (3) 船員法による衛生管理者適任証書の交付を受けた者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・衛生管理者適任証書の写し【注7】
・事業者証明書 - (4) 高等学校卒業程度認定試験に合格した者、外国において学校教育における12年の課程を修了した者など学校教育法施行規則第150条に規定する者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・合格証の写し等【注5】【注7】
・事業者証明書 - (5-1) 専門課程または特定専門課程の高度職業訓練のうち能開則別表第6により行われるもの【注4】を修了した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- (5-2) 応用課程の高度職業訓練のうち能開則別表第7により行われるものを修了した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- (6) 普通課程の普通職業訓練のうち能開則別表第2により行われるもの【注4】を修了した者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- (7) 旧専修訓練課程の普通職業訓練【注4】を修了した者で、その後4年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・職業訓練修了証(または卒業証書)の写しまたは卒業証明書(原本) (当該訓練を修了したことを特記したもの)【注7】
・事業者証明書 - (9-1) 外国において、学校教育における14年以上の課程を修了した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するも
[添付書類]
・卒業証明書(原本)または卒業証書の写し【注5】【注7】
・事業者証明書 - (9-2) 特別支援学校(旧盲学校、聾(ろう)学校または養護学校)の高等部を卒業した者など学校教育法第90条第1項の通常の課程による12年の学校教育を修了した者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・修了証明書(原本)、卒業証明書(原本)または卒業証書の写し【注7】
・事業者証明書 - (9-3) 朝鮮大学校(4年制学科)を140単位以上取得して卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
[添付書類]
・卒業証明書(原本)または卒業証書の写し【注7】
・取得単位の証明書
・事業者証明書
【注1】大学、短期大学、高等専門学校には、専修学校・高等専門学校以外の各種専門学校・各種学校等は含まれません。
【注2】「省庁大学校」には、防衛大学校、防衛医科大学校、水産大学校、海上保安大学校、職業能力開発総合大学校の長期課程・総合課程、気象大学校の大学部および国立看護大学校の看護学部看護学科(それぞれ旧法令による同等のものを含む。)が該当します。
【注3】中等教育学校とは中高一貫教育の学校のことで、中学校ではありません。
【注4】改正前の法令により当該訓練と同等とみなされるものを含みます。
【注5】外国語で書かれた卒業証書の写し、卒業証明書等を添付する場合は、その日本語訳も添付してください。
【注6】提出された添付書類は、返却いたしません。
【注7】添付書類の「写し」には「原本と相違ないことを証明する。」との事業者の原本証明が必要です。
受験申請書の入手方法
「受験申請書」は協会本部、各地域の安全衛生技術センターまたは受験申請書取扱機関で無料配布しています。
郵送を希望の場合は、切手付き返信用封筒を同封の上、協会本部または受験を希望する各センターのいずれかに申し込んでください。
申し込み方法
受験申請書に必要事項を記入し、試験日の2か月前から2日前までに受験を希望する最寄りのセンターへ提出してください。
郵送の場合は、試験日の2か月前から14日前までに郵送してください。
お問い合わせ先(本部)
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
〒101-0065
東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館9階
TEL:03-5275-1088
URL:https://www.exam.or.jp/
第一種衛生管理者試験の難易度
- 国家資格である
- 受験資格:実務経験が必要
- 試験回数:毎月1回以上
- 試験形式:五肢択一(マークシート式)
- 試験会場:全国
- 合格率:平成17年度~平成29年度の平均合格率は53.2%
受験資格は実務経験が必要ですが、毎月1回以上試験が行われ、マークシート式、50%前後というビジネス系資格では高めの合格率などから、第一種衛生管理者試験の難易度は普通です。
第一種衛生管理者試験の難易度:(普通)
第一種衛生管理者試験のまとめ
試験は全国で毎月1~5回行われます。
関東や近畿の安全衛生技術センターは毎月3~5回試験があるのですが、それでもすぐに満員になり受付が終了してしまいます。
第一種衛生管理者試験は、毎回定員があり、先着順の受付で満員になると第1受験希望日の試験は受験できなくなってしまうのです。
定員に達したときには、試験日は第2受験希望日になります。
とにかく受験申請は早めにされるのがよいでしょう。
第一種衛生管理者試験の合格率に関する記事はこちらです。
第一種衛生管理者の合格率・合格者数・受験者数、合格率の推移など
第二種衛生管理者試験の関連記事はこちらになります。
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第二種衛生管理者試験の合格率・受験者数・合格者数、合格率の推移など